ロゴマーク作成の経緯
2006年度日本建築学会大会実行委員会では、神奈川大学の工学部建築学科および大学院工学研究科建築学専攻に在籍する学生を対象として、本大会で使用するロゴマークのデザイン案を募集しました。数種の応募案について大会実行委員会で審査し、倭文 諭君の作品を金賞に、その他2名の作品を銀賞に選びました。本大会で使用するロゴマークは金賞作品を原案としたもので、日本建築学会創立120周年という時間と開催地横浜という場所の2つが表現されています。
デザイン趣旨
中心に引かれた一本の太いラインは事象の位置を表し、また、今の一分一秒の時間の大切さを込めています。そのラインから上へ向かうラインには横浜のシンボルであるランドマークタワーなど高層建築物のスカイラインを意識させ、下へ向かうラインには横浜に残る歴史的建造物や横浜の歴史的背景を写し出させました。さらに、下へ向かうラインには、現在の土台となり、これからの横浜を支えていくという意味も込めています。
これらを全体として見たときに階段状に見えるように配置することにより、横浜という都市が歴史を大切にし、その歴史を活かして新たなものを生み出してきたという事実と、横浜がそれらを土台として新たな階段を上り続けるという期待を込めました。
また、シーラインから陸と海に向かう意識もつけ、港町としての横浜を様々な視点からとらえ、それらをシンプルに表しました。
神奈川大学工学部建築学科在籍 倭文 諭(しとり さとし)