日本建築学会大会 (北陸)

記念行事

1.記念シンポジウム:歴史・地域・ひとをつなぐ
 「つなぐ-継承と創生-」富山から考える日本の木造建築文化

日本の各地に残る民家は地域の風土や文化を表し、その木造を軸組みとした構法は200年持つといわれます。一方、現在の多種多様な住宅の多くは25年程度で建て替えられ、建築に伴う地域固有の文化は失われようとしています。今大会ではこのような状況に対して、日本の木造建築文化をどのように継承し創生していくのか、いろいろな分野で議論をしていきます。

日 時 :
9月11日(土)14:00~17:00
会 場 :
富山大学五福キャンパス・黒田講堂(富山市五福3190)
定 員 :
300名(当日先着順)
内 容 :
主旨説明(主題解説を含む)
  丸谷芳正(インテリア/富山大学教授)
 
第一部 主題解説 14:20~15:20
 松井郁夫(建築設計/ワークショップ「き」組):ひとをつなぐ
 坂本 功(木構造/東京大学名誉教授):歴史をつなぐ
 西村幸夫(都市計画/東京大学教授):地域をつなぐ
 
第二部 ディスカッション 15:35~16:45
コーディネーター:
山本恵久(ジャーナリズム/日経BP社)
パネリスト:
坂本 功(前掲)
西村幸夫(前掲)
松井郁夫(前掲)
丸谷芳正(前掲)
 
まとめ 16:45~16:55
山本恵久(前掲)
問合せ先:
丸谷芳正(富山大学教授)
E-mail:maruya@tad.u-toyama.ac.jp

2.記念講演会:市民をつなぐ
 「歴史、人、風景をつなぐ 映画作りの視点から」

映画は過去を映す貴重なアーカイヴの一つであり、我々はそれらを通じて日本の発展やそれらを動かしてきた人々とその生活、更にはその時代毎の文化を知り、感じる事ができます。

本会前半では、日本映画史を飾る数々の撮影者として知られる木村大作氏が、自身の映像を交えながら映画作りのエピソードや、劔岳の測量に挑戦した人々と、当時の風景や文化の関わりについて語っていただきます。

後半は、木村氏と五十嵐太郎氏の対談により、何かを成し遂げんとする人間と、その背景にある歴史、社会、風景の持つ力とが生む創造について語り合っていただきます。

日 時 :
9月8日(水)14:00~16:50
会 場 :
富山県民会館304号室 (富山市新総曲輪4-18)
定 員 :
一般市民を対象として 200名(当日先着順)
内 容 :
主旨説明 水野一郎(建築家/金沢工業大学教授)
基調講演 木村大作(映画監督/「劔岳-点の記-」など)
対談
木村大作(前掲)
五十嵐太郎(建築評論家/東北大学教授)
進行役
水野一郎(前掲)
問合せ先:
下川雄一(金沢工業大学)
E-mail:shimo@neptune.kanazawa-it.ac.jp

3.トークラリー:夢をつなぐ
 「建築、夢と愛とロマン」

幅広く活躍しておられる建築人により、主に学生を対象として建築についての夢と希望を語ります。子供のときの夢、そして今も見続ける夢、これが希望に発展し、現在につながる事柄として、作品や業績の紹介を含めて、講師の方々の個性を押し出した語りをつないでいきます。

日 時 :
9月10日(金)14:00~15:45
会 場 :
富山大学五福キャンパス・工学部210講義室
定 員 :
160名(当日先着順)
内 容 :
司会・主旨説明      
永野紳一郎(金沢工業大学教授)
芸術と建築(予定)
芦原太郎(建築家/芦原太郎建築事務所、日本建築家協会会長)
美学と建築(予定)
工藤和美(建築家/シーラカンスK&H)
文学と建築
若山滋(建築家/中京大学教授)
問合せ先:
永野紳一郎(金沢工業大学)
E-mail:nagano@neptune.kanazawa-it.ac.jp

4.語り合いのシンポジオン: 学生をつなぐ
 「地域への想いをかたちに」

学生の志の育成を念頭においた交流を目的として、学生のプロジェクトチーム活動成果を募ります。プロジェクトなどの活動実績を基にして、プレゼンテーションおよび討議を行います。社会性のあるプロジェクトに対して、問題点や今後の発展性を軸に、類似の課題を抱えた地域に対する教育機関や学会としての取組みのあり方を語り合います。

参加予定:
北陸地域を主とした大学・短大・専門学校の7~10チーム(他地域も可)
日 時 :
9月10日(金)15:45~17:30
会 場 :
富山大学五福キャンパス ・工学部210講義室
定 員 :
160名(当日先着順)
内 容 :
主旨説明  永野紳一郎(金沢工業大学)
司会   富山大学学生(予定)
プレゼンテーション 各チーム8分程度(話題提供チーム募集)
討議    1時間ほど自由に語り合い
まとめ   各チーム1分まとめ、全体まとめ
シンポジオン終了後、「討議の集い」が開催されます。
話題提供チームの募集要項:
北陸地域を主とした大学・短大・専門学校 の7~10チーム程を募集いたします。
他地域のチームも歓迎します。
話題提供申込方法:
件名に「建築学会大会シンポジオン話題提供申込み」と明記して、
下記の項目を記入の上、E-mailでお申し込みください。
(1) 学生氏名(必ず複数、会員・非会員問わず、学部生も大歓迎)
(2) アドバイザー教員(窓口教員)の氏名と所属
(3) 連絡先(住所、電話、E-mailアドレス)
(4) テーマ(内容が具体的に分かるように、サブテーマも可)
申込締切:
7月30日(金)
問合せ・申込先:
永野紳一郎(金沢工業大学)
E-mail:nagano@neptune.kanazawa-it.ac.jp

5.学生と地域との連携によるシャレットワークショップ:学生と地域をつなぐ
 「越前大野のまちづくりデザインを考える」

越前大野は、碁盤目状の街路で南北に用水路や背割り水路が走る、優れた都市設計によってつくられた町ですが、それが400年前と大差なく保たれています。全国の学生がここ大野に集まり、ここで望ましい将来の都市のイメージを、地域の方々や専門家と討論しながら、実践的な計画・デザインを行い、地域に提案します。

ワークショップ

期  間 9月1日(水)~5日(日)
場  所 越前大野市(福井県)
参加人数 25名程度

作品展示

期  間 9月9日(木)~11日(土) 9:30~17:30(最終日は15:30まで)
場  所 富山大学五福キャンパス 第1体育館

講評会

期  間 9月10日(金)9:30~12:00
場  所 富山大学五福キャンパス 理学部多目的ホール
講  師 小林正美、野澤康、鵤心治、岡絵里子、北原啓司、小浦久子、瀬戸口剛、高橋潤、出口敦、根上彰生、野嶋慎二、他

ワ-クショップ参加費

5,000円(生活費などは別途提示します)

申込方法

件名に「シャレットワークショップ参加申込み」と明記し、氏名、学校名、学年、所属研究室(指導教員名)、連絡先(住所・携帯電話番号)、簡単な自己紹介とワークショップ参加への意気込み(400字以内)を書いて、E -mailでお申し込みください。応募者多数の場合はプロフィールシートにて選抜いたします(プロフィールシートは申込みE-mailに書式を返信いたします)。

申込締切

7月30日(金)

申込先・世話人

野嶋慎二(福井大学)
E-mail:nojima@u-fukui.ac.jp

6.見学会:歴史をつなぐ
 「富山県の近世・近代建築探訪バスツアー」

富山県には、万葉の時代、中世、近世、近代へと歴史をつなぐ多くの名建築が遺されています。今回は、県西部を中心に、山と水の豊かな風土から生まれた、世界遺産、国宝、重文を中心とする近世の木造建築とRC造の近代化遺産、散居村の固有な風景を堪能します。

訪問予定コース:
富山駅北口~[世界遺産]五箇山合掌集落([重文]岩瀬家・村上家、[重伝建]菅沼地区、[重伝建]相倉地区)~[重文]福野高校巖浄閣(旧富山県立農学校)~砺波散居村入道家~清水町旧配水塔~[国宝]瑞龍寺~高岡本丸会館~[重伝建]高岡山町筋(富山銀行本店、[重文]菅野家)~高岡駅北口~富山駅北口
日 時 :
9月12日(日)7:30~17:15
集合場所
富山駅北口広場 7:30
解散場所:
高岡駅北口 16:15、富山駅北口 17:15
解 説 :
松政貞治(富山大学教授)
定 員 :
40名(申込先着順)
参加費 :
5,000円(交通費・入館料・資料代・昼食代を含む。見学会当日徴収)
申込方法:
件名に「建築学会大会見学バスツアー」と明記して、1)氏名・年齢、2)会員種類・会員番号、3)勤務先(または学校名)・同住所、4)連絡先(E-mailアドレス)を記入して、E-mailにてお申し込みください。定員になりしだい締切ります。
申込締切:
7月30日(金)
問合せ・申込先:
「日本建築学会北陸支部富山支所 2010年大会事業部会」 E-mail:toyama-aij@toyamajk.org