記念行事

記念コンサート+記念講演会

「時代」としてのバウハウス ―モダニズムの1920年代

2019年はバウハウス設立から100周年にあたる。バウハウスは、近代という時代にふさわしい新しい生活のデザインをめざした総合芸術運動であった。本企画では、建築の研究者だけでなく、デザイン、音楽の専門家を招いて、100年の節目にバウハウスの歴史的意義を改めて考える。

日時 9月3日(火)14:00~17:00(13:30受付・開場)
会場 金沢工業大学扇が丘キャンパス(6号館6・335室(多目的ホール))
定員 600名
挨拶 永野紳一郎(大会委員会・同実行委員会委員長、金沢工業大学教授)
浅見洋(バウハウス100周年いしかわ代表、石川県西田幾多郎記念哲学館館長)
後援 ドイツ連邦共和国総領事館、スイス大使館、ハンガリー大使館、バウハウス100周年委員会
<第1部>記念コンサート(日本建築学会+バウハウス100周年いしかわ共催)
演奏 金澤攝(ピアノ)
<第2部>記念講演会+鼎談
講演者 柏木博(デザイン史・デザイン論、武蔵野美術大学名誉教授)
杉本俊多(建築史、広島大学名誉教授)
鼎談 柏木博×杉本俊多×金澤攝
鼎談司会 梅宮弘光(神戸大学大学院教授)

<お申し込みはこちらから>

会員および一般市民、入場無料・事前申込優先
お申込みは1名ずつになります。


記念コンサート+記念講演会 お申し込み

(5/1より受付開始、定員になり次第受付を終了します)

記念シンポジウム

「次の時代の建築学に向けて~情報技術文明の視野と「建築情報学」の視点から」

既に情報技術は先進的でも先端的でもなく、我々の日常生活と社会活動の中に完全に組み込まれ、建築においても実務や研究の手法の域から、社会における「建築」自体の価値や役割への影響という域すらも超えて、工業化から情報化への産業構造の転換点を迎えた「情報技術文明」としての新しい文明文化論や倫理観が求められる段階に到達しているように思える。
社会における技術の総合化手法として長い時間をかけて培われてきた建築学の体系を大きく見直すことは容易でないものの、このような急速な変化の中で、情報技術を共通項にした様々な領域横断活動が増加し、既存の建築学体系の枠に収まらない横断的な情報学的知見の持つ存在感が増していることも否めない。
こうした気運をふまえて情報技術文明の中の建築的な思考方法と、新しい社会との関係を「建築情報学」という新たな学問分野として捉える動きも数年前から始まっているが、その課題の壮大さから、未だ明示的な体系化に至っているとは言えない。本シンポジウムを通じ、情報技術文明を担っていく次世代が備えるべき学びのあり方について改めて問題提起したい。

日時 9月5日(木)14:00~17:00(13:30受付・開場)
会場 金沢工業大学扇が丘キャンパス(6号館6・335室(多目的ホール))
定員 600名
登壇者 池田靖史(建築家、慶應義塾大学教授)
金田充弘(構造エンジニア、東京藝術大学准教授)
酒井康史(MITメディアラボ・シティサイエンス、博士課程)
杉原聡(コンピュテーショナルデザイナー、ATLV主宰)
川島範久(建築家・環境デザイン、東京工業大学助教)
登壇者プロフィール(PDF) (JPG)
主題解説・
モデレータ
池田靖史(同上)
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会員および一般市民、入場無料・事前申込優先


記念シンポジウム お申し込み

(5/1より受付開始、定員になり次第受付を終了します)

記念展覧会+ギャラリートークイベント

「JIA-KIT建築アーカイヴス+KIT工学の曙文庫展」+ギャラリートーク

今大会開催校の金沢工業大学では、2007年から、日本建築家協会と共同でJIA-KIT建築アーカイヴスを営んできた。その運営は現在NPO建築文化継承機構に継承されて、引き続き建築文化を後世に残すための活動を行っている。大会開催の機会に、そのコレクションから代表的な資料を展示する。また記念コンサート+記念講演会にあわせて金沢工業大学の科学技術稀覯書コレクション「工学の曙」文庫からバウハウスと同時代の建築書を展示する。

展覧会「JIA-KIT建築アーカイヴス+KIT工学の曙文庫展」

日時 9月3日(火)~6日(金)(開場時間:10:00~17:00)
会場 金沢工業大学扇が丘キャンパス(6号館6・102室(ライブラリーセンター1階展示室)

ギャラリートーク

建築史家竺覚暁氏による展示解説に続いて、建築家でNPO建築文化継承機構理事長の仙田満氏、建築家・建築史家の山名善之氏を交えた鼎談を開催し、これからの建築文化継承のための課題について語らう。

日時 9月5日(木)10:00~12:00(9:30受付・開場)
会場 金沢工業大学扇が丘キャンパス(6号館6・102室(ライブラリーセンター1階展示室)で開始し、適宜、同6・201室(同AVホール)へ移動)
定員 50名
登壇者 仙田満(NPO建築文化継承機構理事長、東京工業大学名誉教授)
竺覚暁(金沢工業大学建築アーカイヴス研究所顧問)
山名善之(東京理科大学教授、金沢工業大学客員教授)
司会 山崎幹泰(金沢工業大学建築アーカイヴス研究所所長)

会員および一般市民、入場無料・事前申込不要

特別シンポジウム

「建築・建設技術の高度化・複雑化と技術者倫理教育の可能性」

一般に科学技術の高度化・複雑化が進むことで、理論・設計と現場・製造とのあいだで専門分業化が進んでいく。例えば工芸品はデザインする人間と製作する人間は同一であるが、工業製品ではそうではない。建築分野でもそのことは同様であり、そこに様々な意図や利害が入り込む余地があるし、その確認はより困難になる。
例えば、技術者倫理で有名なウィリアム・ルメジャーの事例でも、彼が関知しない現場の判断で溶接がボルト接合に変更されており、そのことが問題を深刻化させた。さらにそこで不正な判断が加わることで、構造計算書の偽造から、免震装置の検査データ改ざんまで、近年のさまざまな倫理問題が発生してきた。
先端的な科学技術による判断・管理は、今後、人工知能やIoTの活用や、環境に配慮した自然物の活用などが進むと、さらに複雑化していくことが予想される。本企画では、このように科学技術の高度化・複雑化にともなって顕在化している近年の倫理問題の実際や対策に関してさまざまな立場の方々から情報提供をいただき、よりよい技術者倫理教育の可能性について考えたい。

日時 9月3日(火)14:00~17:30(13:30受付・開場)
会場 金沢工業大学扇が丘キャンパス(6号館6・328室(酒井メモリアルホール))
定員 120名
講演者 閑田徹志(鹿島建設(株)技術研究所 主席研究員)
田中純一((一社)ビル減災研究所 代表理事、(公社)日本不動産学会常務理事総務委員長)
鮫島信行(元日本技術士会副会長、東京農業大学非常勤講師(技術者倫理))
神田順(東京大学名誉教授、日本建築学会倫理委員会委員)
岡本達雄(元(株)竹中工務店顧問、日本建築学会倫理委員会委員)
コメンテータ 中西研大郎((株)芸藝 代表取締役)
金光秀和(金沢工業大学教授、同科学技術応用倫理研究所)
司会 石川孝重(日本女子大学教授、日本建築学会倫理委員会委員長)
副司会・
モデレータ
夏目賢一(金沢工業大学准教授、同科学技術応用倫理研究所)
記録係 西村秀雄(金沢工業大学教授、同科学技術応用倫理研究所所長)
後援 金沢工業大学研究ブランディング事業「これからの科学技術者倫理研究」

入場無料、会員は事前申込不要 一般の方はWebでの事前申込が必要(申込条件あり)

<お申込み(一般)はこちらから>

お申込みは1名ずつになります。


特別シンポジウム お申し込み

(5/29より受付開始、定員になり次第受付を終了します)

見学会-1

構造デザイン探訪ツアー「金澤21世紀からの建築構造デザイン」

金沢にて21世紀に開設・再生した建築物の見学会です。「もてなしドーム」は金沢の表玄関金沢駅の東広場を覆うケーブル補強されたアルミ製立体トラス構造、「金沢21世紀美術館」は繊細な構造計画により360°のパノラマ交流ゾーンと展覧会ゾーンが共存し賑わいを創出する文化発信広場、「石川県政記念 しいのき迎賓館」は1924年に建設された旧石川県庁舎を免震レトロフィットにより改修し、金沢城石垣回廊と兼六園を見渡すことのできる多目的文化施設です。
本見学会では北陸の積雪に耐え、多くの人が集い交流する空間を実現した構造デザインを紹介します。

日時 9月2日(月)13:00~15:45(集合場所:金沢駅東口 もてなしドーム 鼓門下13:00/解散場所:石川県政記念 しいのき迎賓館15:45)
定員 40名
見学場所 ①もてなしドーム(石川県金沢市木ノ新保町2番地)
②金沢21世紀美術館(石川県金沢市広坂1丁目2番1号)
③石川県政記念 しいのき迎賓館(石川県金沢市広坂2丁目1番1号)
解説 ①斎藤公男(A-Forum代表・日本大学名誉教授)
②小西泰孝(元佐々木睦朗構造計画研究所、小西泰孝建築構造設計・武蔵野美術大学教授)
③赤澤大介、塩手博道(株式会社 山下設計)
費用 2,500円(貸切バス、レク保険代)
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要事前申込・先着順
お申込みは1名ずつになります。


見学会-1 構造デザイン探訪ツアー お申し込み

(5/1より受付開始、定員になり次第受付を終了します)

見学会-2

「金沢城の匠と技 見学ツアー」

金沢城の魅力は多様な石垣、石川門の典型的な升形構造、さらに城郭庭園の巧みな配置などに象徴されます。石垣と庭園のコラボも見所です。近世大名では最大の前田家城郭にみる文化性は、規模や絢爛豪華さではありません。雪国特有の美意識を看取していただきたい。

日時 9月2日(月)16:15~17:45(集合:金沢城石川門内休憩所前、受付時間:16:00)
定員 30名
見学場所 ①金沢城石川門(通常非公開部の見学あり)
②東の丸・丑寅櫓
③鶴の丸休憩館
④三十間長屋
⑤玉泉院丸庭園、等
解説 木越隆三(石川県金沢城調査研究所所長)
費用 1,000円(資料代、レク保険代)
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要事前申込・先着順
お申込みは1名ずつになります。


見学会-2 金沢城の匠と技 見学ツアー お申し込み

(5/1より受付開始、定員になり次第受付を終了します)