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記念行事
日本建築学会会長 和田 章
(東京工業大学名誉教授)
 
 日本の国土は海に囲まれ、7割が森林、大きな大陸の国に比べ地形の変化が急で、南北に長く四季もあり、自然に恵まれた国です。一方で、地震、台風、豪雨、豪雪、崖崩れなど自然災害から逃げられない国でもあります。この地に生まれた日本人は、明治の開国以来、我国は世界に負けない強くて豊かな国を目指して走ってきました。4度の大きな戦争、関東大震災、伊勢湾台風、阪神大震災など多くの悲惨な状況にあっても、この慣性の方向は変わっていません。
 3月11日の東日本大震災を受け、我々は進めてきた現代文明の方向の確認、これからの日本人の生活について、心を込めて考え行動しなければなりません。
 建築は衣食住の一つであり、人々の晴れ舞台をつくります。家を建てること、企業が社屋を新築すること、町に新しい劇場ができること、人々の記念すべき時となります。
 建築はまちをつくり、歴史と風土のなかで培われます。伝統建築、大都会の摩天楼、風土に根ざした住宅、世界の異なる文化と空間は、知恵と心の豊かさを与えてくれます。
 建築は命と財産を守る重要な使命を持っています。人間は小さく柔らく、建築は大きく硬いものです。建築は災害時に倒壊してはならず、台風や地震で被害を受けても、社会・経済活動が短期間で復元できるように、建築・都市をつくらねばなりません。
 このように、「建築の仕事」は、晴れやかで、豊かな心と文化を育むとともに、重大な責務を負っています。
 建築の仕事は、先人の知恵と工夫と経験の積み上げの上に成り立っています。人は生まれてゼロから出発し、教育を受けて、先人の知恵を獲得し働いていきます。日本建築学会は、いうまでもなく建築に関わる知識と技術の膨大な集積の場です。今を生きる我々全員は、この場で活躍するだけでなく、さらなる研鑽を積み、次の時代のために新たな知と技を積み重ねていく必要があります。
 年に一度全国から建築に関わる人々が集まる大会は、日本建築学会にとって最も重要な大きな活動です。若い人にとって始めての緊張する発表の機会、先輩の人にとっては若い人達との意見交換の機会、一般の人々の参加も得て、建築のこと、まちや村のこと、これからの建築と社会のことなど自由に意見交換のできる機会です。日本の建築界を率いてきた早稲田大学にて、約半世紀ぶりの開催です。
 8月23日から始まる日本建築学会大会への多くの方々の参加をお待ちしています。
 
大会実行委員長 長谷見 雄二
(早稲田大学教授)
 
 2011年の大会を、47年ぶりに早稲田大学を会場として開催することになりました。
関東には、学会の会員の半数以上が住んでおられますので、昨年、会場が決定してからは、研究発表にかかわる方だけでなく、これまで研究発表会にはあまり参加されたことのない会員や一般市民の方にも、できるだけ多く参加して頂けるように準備を進めて参りました。
 ところで、先般の東北地方太平洋沖地震では、東日本全体にわたって、人、もの、社会活動が多大な被害を受け、原子力発電所事故も伴う未曾有の災害となりました。会員の皆様の中にも、被害を受けた方がおられると思います。心よりお見舞い申し上げます。
 日本史上、指折りといわれる規模の地震です。被害や影響は、すでに直接損害にとどまらず、広い範囲の生活、都市機能、産業、エネルギー供給、経済に及んでおり、建築と都市、地域をフィールドとする建築学は、分野を問わず、震災の状況の把握、復興、そして他地域でも可能性が予測されている大地震やこれからの建築と地域のあり方に対して、大きな課題を突きつけられたと思います。大会では、全国の会員、また、建築に関心を寄せて頂ける方々に、将来の礎となる深い議論をして頂ける場を提供できるよう、更に努める所存です。皆様の積極的な参加をお待ちしています。
 
 
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